こんばんは、AZ経営サポート株式会社/AZ公認会計士事務所の代表です。
もう11月ですね。税務調査も再開されましたし、コロナもひと段落した感じもします。
飲食、旅行業界の景気が戻ってほしいところですね。もちろん感染拡大はおさえたままで。
さて、前回、保有現金の目安の話をさせていただきました。
初めの目標としては月商の1ヶ月分、そこからは3ヶ月分を目指していきましょうというとでした。
それではひたすら融資を受けて月商の3ヶ月分を達成すればいいのでしょうか?今日はこのあたりのバランスの話をしていきたいと思います。
債務償還年数とは
銀行が最も重要視している指標の一つに、債務償還年数というものがあります。これは銀行によっても計算方法はバラバラですが、借入金を営業利益の何年分で返済できるかを考えたものです。
たとえば借入が3,000万で営業利益が500万であれば債務償還年数は6年となります。
厳密には減価償却費や運転資金を考慮するのですが、理解のために割愛します。
適切な債務償還年数とは
それでは債務償還年数の目安はどれくらいなのでしょうか?もちろん小さいに越したことはありませんが10くらいまでは銀行目線でも気にならない程度です。10年を超えると銀行が警戒し始め、20年になると再生目線になってしまいます。
保有現預金と債務償還年数のバランス
では冒頭の話に戻りまして、現預金が少ない時に借入をして現預金を増やす場合のバランスについて考えていきたいと思います。
大きく分けて4パターン考えられます。
①現金少ない、債務償還年数少ない
これは借りるのが正解のパターンです。
悪くなってからでは借りられないですからね。
②現金多い、債務償還年数多い
経営者が少し負債が重いと自覚しないといけないパターンです。
利益が出ており、経営拡大するために多く借りた場合など問題ないパターンもあります。
利益が下がって償還年数が多いなら要注意です。
③現金多い、債務償還年数少ない
一時的なものでなければ優良企業です。ここをゴールとするのが弊社の財務サポートです。
④現金少ない、債務償還年数多い
1番シビアなパターンです。なぜなら現金が少ないが、債務償還年数が多いため新規借入も難しい状態だからです。
この場合、リスケなどを考えていくべきでしょう。
財務サポートのゴール
前述したように弊社の財務サポートのゴールは③です。
言うのは簡単ですが、そこまで持っていくには常に財務戦略を練り、計画的に財務バランスを整える必要があります。
もし、弊社でお役に立てそうなことがあればぜひともご連絡いただければと思います。