こんにちは!税理士の東屋(あずまや)と申します。
このブログはひとり社長で頑張っている方や、これからひとり社長になろうとしている方、法人成りを検討している方に向けての情報発信です。
僕自身ひとり社長のため、創業前にこういうブログがあったら良かったなぁということで始めました。
経費精算とは
ひとり社長の場合、ひとり会社で発生する経費は全て社長が支払うことになります。
経費精算の方法なんて、後から考えたら良いと思われるかもしれませんが、この時点で決めておくと経理が混乱せずに済むのでルール化しておくのが良いかと思います。
経費精算の方法
大きく3つにわけることができます。
①会社の小口現金を使用する。
②ひとり社長のプライベートマネーで立て替える。
③法人クレジットカードを使用する。
それぞれの具体的な方法と、仕訳、メリットデメリットについて説明していきます。
①会社の小口現金を使用する。
この方法は、会社の金庫に常に10万円など定額を入れておき、会食などが入った場合にはそこから現金を持ち出し、支払うという方法です。
例えば、夜に会食が入ったとします。その場合、金庫から1万円を持ち出します。
会食が5,000円だったとしたら、1万円から清算し、おつりの5,000円とレシート(領収書)は金庫にしまっておきます。
月末などにレシート合計金額を預金から引き出し、金庫に補充します。
仕訳
使用時:交際費5,000円/小口現金5,000円
補充時:小口現金5,000円/預金5,000円
メリットデメリット
メリット:会社内部のお金で完結できる。
デメリット:現金の管理がめんどくさい。レシートを入れ忘れると使途不明な経費が発生してしまう。
②ひとり社長のプライベートマネーで立て替える。
この方法は、経費はいったん、ひとり社長がプライベートマネーで立替え、月末などに精算し、翌月に役員報酬と一緒に支払うという方法です。
例えば、夜に会食が入ったとします。
会食が5,000円だったとしたら、ひとり社長のプライベートマネーから5,000円を支払います。
月末に貯まったレシート(領収書)を集計し、翌月の役員報酬とまとめてひとり社長に支払います。
仕訳
清算時:交際費5,000円/未払金(社長)5,000円
補充時:未払金(社長)5,000円/預金205,000円
役員報酬200,000円
メリットデメリット
メリット:会社の現金管理が不要となる。
デメリット:大口の経費精算があると、ひとり社長の懐が寂しくなる。レシートを紛失したりする可能性がある。給与振込の金額が変動するので混乱する。
③法人クレジットカードを使用する。
この方法は、引き落とし口座を、会社の預金口座とした、法人名義のクレジットカードを作成し、そのカードで全ての経費精算をするという方法です。
例えば、夜に会食が入ったとします。
会食が5,000円だったとしたら、法人クレジットカードで支払います。
仕訳
使用時:交際費5,000円/未払金(クレジットカード会社)5,000円
クレジットカードの引き落とし時:未払金(クレジットカード会社)5,000円/預金5,000円
メリットデメリット
メリット:会社の現金管理が不要となる。会社内部のお金で完結できる。
デメリット:ひとり会社の場合は特になし。
まとめ~おすすめは③の法人クレジットカードを使用する。~
経費精算方法としては③の法人クレジットカードの使用をおすすめします。
現金でしか精算できないようなお店の場合には②を併用せざるを得ませんが、できるだけクレジットカードで支払うようにしていきましょう!
この記事をご覧いただきありがとうございます。
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