こんばんは、AZ経営サポート株式会社/AZ公認会計士事務所の代表です。
日経平均がかなり上がってきましたね。中小企業への良い影響は、いつも遅れてくるので、このまま日経平均が上がり続けてほしいとことです。
今回は、前回のブログ記事にも出てきた「プロパー融資」と「保証協会融資」に関して説明いたします。正式用語かと言われると疑問符がつくのですが、銀行員は当たり前かのように使用してくるワードですので、これを機会に覚えておくと銀行員に舐められることなく、話ができるようになるかもしれません。
保証協会とは
信用保証協会という言葉を聞いたことがあるでしょうか?なんとなく連想できるかもしれませんが、これは借り入れをした会社が、万が一倒産した場合、銀行に対して一定割合を保証する機関のことです。
例えば会社が1,000万借入を申し込んだとします。実績がある会社や、今まで付き合いのある会社ならともかく、実績もなく新規の会社に対して、銀行が1,000万貸すのは非常に怖いことだと思います。ですので、前回の記事のように計画的に銀行とお付き合いをするべきなのですが、付き合いがあったとしても銀行は何の担保もなく1,000万貸すのは怖いわけです。
ですが、とある機関が「会社に何かあったら、80%くらい、うちが払うよ」と言ってくれたらどうでしょう?銀行としては1,000万に対しての利息は受け取りつつ、倒産した場合は200万の持ち出しですむわけです。そうなれば銀行としてもお金を貸しやすくなります。
このような、銀行に対して保証する機関を信用保証協会と呼びます。
信用保証協会は非営利団体なのか
では、信用保証協会はどこで利益を取るのか、という話になります。
会社は保証してもらう代わりに、信用保証協会に保証料というものを支払います。
銀行ではなく、借り入れをする会社が支払うことに注意してください。
そのため、会社は銀行への利息と、信用保証協会への信用保証料がかかってしまうわけです。
プロパー融資とは
これに対して、信用保証協会の保証なしで実行する借入をプロパーと呼んだりします。
銀行からすれば保証がないわけですから、当然ある程度実績を積んだ会社にしか実行しないことになります。そのため、自社がどのように銀行に評価されているかの指標にもなります。ただし、銀行員は保証協会融資を勧めてくるため、プロパー融資を申し込む場合にはそれなりの根拠が必要となります。銀行員が上司に稟議を上げるときの計画だったり、受注計画だったりです。
そのような資料作成も弊社の財務サポートの一環となっています。実際、今まではプロパー融資を受けられなかった会社が、弊社の財務サポートを受けてプロパー融資を実行できた例は数多くあります。銀行員に嫌がらると話が進まないので、あくまで稟議の助け船を出すイメージでサポートをしていきます。
プロパー融資を受けるために
プロパー融資を受けるためには、銀行目線で財務諸表を作成、説明する必要があります。どんだけ利益が出ていても、節税ばかりしている会社にはプロパー融資は出にくいです。利益の出方も、固定費が多すぎるような見せ方をすると、売上が下がった時の、利益に与えるインパクトが多くなり、銀行への見え方が悪くなります。
財務サポートはこのような銀行目線の財務諸表の見せ方もサポートできます。
今回の記事で財務サポートに興味があればぜひご連絡いただければと思います。