こんばんは、AZ経営サポート株式会社/AZ公認会計士事務所の東屋です。
2月は一番寒いはずなのですが、今のところ年始が一番寒かったような気がします。
中旬ごろにはまた寒くなるのでしょうか。
今日は融資の種類について解説したいと思います。融資の種類は色々な軸によって分けることができます。
融資方法で証書貸付、手形貸付、当座貸越という分け方。
用途で運転資金、増加運転資金、設備資金、納税資金という分け方。
そのほかにシンジケートローン、コミットメントローンなどもあります。
今回は融資方法の中でも基本的な証書貸付、手形貸付、当座貸越の3つについて説明いたします。
用途別に関しては次回に説明しようと思います。
証書貸付
これが一般的な方法で通称「ショウガシ」と呼んだりもします。
これは金銭消費貸借契約書、通称「キンショウ」を締結し、銀行から融資を受ける方法です。
長期のものに使われることが多いです。これを基本として次の2つを説明したいと思います。
手形貸付
これは1年以内の貸付で行われることが多い方法です。例えば金額の大きい受注があり、一時的に仕入は起こるが、そのあとの入金で必ず返せる場合のつなぎ融資と言われる場合や、賞与や納税など季節的に起こるものを借りる場合などです。
「テガシ」なんて呼んだりします。テガシはショウガシに比べて手続が楽で、収入印紙も安いなどのメリットもあります。
当座貸越
これは枠を設定し、そこからは簡素的な借入申込書のみで借入ができるというものです。「トウガシ」なんて呼んだりもします。
当座貸越は更新期限はあるものの、一般的に返済期限は設けられません。つまり更新が続けば元本返済なしで借りておくことができるのです。
これは会社側にとってはかなりのメリットで、運転資金を常に借りておくことができるわけですから、資金繰りに大きくプラスの効果をもたらすこととなります。
どれでも選べるのか
ではどの方法でも選べるのかというとそうではありません。
銀行側は基本的には証書貸付、短期であれば手形貸付を選んできます。当座貸越を銀行側から言ってくることはほぼないと思ってください。
でも前述のように当座貸越が会社にとっては一番ありがたいわけです。ここで会社と銀行の交渉が始まるわけですが、こちらから言い出さないと交渉すら始まりません。
弊社で財務サポートをさせていただいた時に、財務諸表と借入の科目内訳をみると、「銀行から舐められてるなー」という会社を多く目にします。当座貸越で借りられるくらい業績もいいのに、銀行都合で証書貸付になっていることがとても多いのです。
このあたりの借入金の種類のバランスを整えることも弊社の財務サポートのうちの一つです。自社の借入金のバランスが気になる場合は、この機会にぜひ無料診断へお申し込みいただければと思います。