こんばんは、AZ経営サポート株式会社/AZ公認会計士事務所の代表です。
明日はバーベキューです。淀川河川敷もコロナのせいで禁止になっていたのですが、今は予約制で再開しているみたいです。楽しみです。
前回、財務サポートの基本は適切な借入を進め、財務バランスを整えることを目標としているとお話させていただきました。財務バランスで大事なことは、現預金残高と借入残高です。
現預金残高が多く、借入が少ないのは理想ですが、中小企業の場合、なかなかこのバランスを保つのは難しいです。なぜなら成長のために常に何かしらの投資をしていることが多いからです。
現預金残高が少なく、借入が少ないのはバランスが良くないですし、両方多い場合もバランスは良くないでしょう。
現預金残高が少なく、借入が多い場合は早めに手を打たなければいけません。
では適切な現預金はいくらなのでしょうか?また、そこに到達するまでにどれくらいの借入であれば適切な借入といえるのでしょうか?
今回は適切な現預金についてお話いたします。
保有現預金の目安
結論から申し上げると、まずは月間の売上の1か月を保有することを目指してください。欲を言えば3か月が理想なのですが、中小企業の場合1か月を当面の目標としてください。売上がなくても固定費がかかるから、売上が3か月へこんでも持ちこたえられるようにするのが大事という趣旨です。
その他の目安
はっきり言えば、この議論に正解はありません。総資産の30%くらいと言う人もいれば、現預金はできるだけ多いという人もいれば、借入金より多ければ良い(つまりは実質無借金)という人もいます。ただし、弊社は想定外の事象も加味しつつ、具体的に目標として目指しやすい、まずは月商の1か月分と設定させていただいています。
経営者は資金繰りに苦労することなく、経営してもらうことが一番なので、月商分あれば経営者はこの苦労から一時的には解放されますので、この金額を目指していただくこととしています。
月次で現預金残高、借入金残高の推移を報告してもらうことのススメ
顧問税理士から月次で報告を受けるとき、BS、PLを見せられ、前月より売上、利益が増えたという説明しか受けていない経営者の方はいらっしゃいませんか?ここに追加で現預金、借入金、売上の1年間くらいの推移を報告してもらうことをおすすめします。このグラフがあれば貴社が常に売上の何か月分現金を持っているかがわかり、資金繰りの苦悩から解放される助けとなると思っています。